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テニスコーチの私がおすすめするテニスボール【試合球&練習球】

投稿日:2020年1月28日  更新日:

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皆さん、こんにちは。

さて、この記事では、これまで数多くのテニスボールを使用・比較してきた私が、自信を持っておすすめするテニスボール(プレッシャーボール)をいくつかご紹介します。

市場には、多くの種類のテニスボールがありますので、皆さんが、その全てをご自分で試すということは非常に難しいと思います。もちろん、私もすべてのボールを打ったわけではありませんが、様々なメーカーの様々なボールをテストしてきました。数種類のボールを同時に使い始めて、耐久性の比較なども行ってきました。

私は、現在、どのメーカーとも契約をしていませんので、一切の忖度なく、本気でおすすめできるボールをご紹介しますので、是非、参考にしていただければと思います。

テニスボールは、試合球と練習球とに分類することができますので、それぞれについてのおすすめを書いていきます。

追記(2020/9/26):なお、ブリヂストンが2020年いっぱいでテニス業界から撤退することとなり、ブリヂストンのテニスボールが今後どうなるのかについて心配する声が上がっていましたが、今後は、テクニファイバーに引き継がれるようです。しかし、価格については、値上げとなる可能性も考えられますので、不安な方は、今のうちにブリヂストンのボールを買いだめしておいても良いかもしれません。

追記(2021/1/22):ブリヂストンからテクニファイバーに引き継がれたテニスボールが発売されました。この記事の中で、私がおすすめのボールとしてご紹介している、ブリヂストンの「TOUR PRO」は、テクニファイバーの「COURT」となり、ブリヂストンの「NX1」は、テクニファイバーの「NFX」となりました。「NFX」は、「NX1」から改良が加えられているようです。販売価格については、残念ですが、予想通り、少し値上げとなりました。現在のところは、TOUR PRO(COURT)は1球あたり15円程度の値上げ、NX1(NFX)は1球あたり12円程度の値上げとなっています。ただし、まだ発売されたばかりですので、今後、値下げとなる可能性もあります。テクニファイバーNFXの打球感や耐久性については、近いうちにテストします。

追記(2021/7/22):テクニファイバーのCOURTやNFXのテストを終え、この記事を全面的に書き換えました。

おすすめの試合球

まず、試合球についてです。

試合球は、主として、試合で使用することを目的として作られているボールです。

試合球は、一般的には、練習球よりもフェルトの質が高く、打球感はマイルドです。
また、試合球は、個体差が小さい(バラつきがない)です。そのため、同じ名称のボールであれば、どのボールを使っても、同じようにプレーすることができます。
このように、試合球は、練習球に比べて高品質のボールですので、価格も練習球より高くなっています。

高速なテニスを楽しみたい人におすすめのボール

高速なテニスを楽しみたい方へのおすすめは、HEAD(ヘッド)のHEAD TOUR(ヘッドツアー)です。以前は、HEAD ATPという名称でした。

これは、多くのATPツアーで、実際に使用されている高品質なボールです。

このボールは、私がこれまで使用してきたボールの中で、最もスピードが出るボールです。
このスピードを制御するためには、もちろん技術が必要ですが、スピードが出るので、自分が上手くなったような感じがして、楽しくなります。

しかも、このボールは、試合球の中では、ダントツで価格が安いです。また、空気圧の維持性能も、比較的高いです。

したがって、高速なテニスを楽しみたい人におすすめするボールとしては、これ以上の物はありません。

なお、非常に紛らわしいのですが、「HEAD TOUR XT」というボールも存在します。この「XT」が付いているボールは、ボールのスピードを抑えた設計になっているボールで、私がおすすめする「HEAD TOUR」とは、別物です。楽天市場などで検索すると、この「XT」も多く出てきますので、間違って購入しないようにお気を付けください。

ゆっくりなテニスを楽しみたい人におすすめのボール

ゆっくりなテニスを楽しみたい方へのおすすめは、DUNLOP(ダンロップ)のFORT(フォート)です。

このボールは、日本国内では、昔から様々な大会で試合球として使用されていますが、最もスピードが出ない試合球として有名なボールです。

「スピードの出るボールだと、ラリーが続かなくて面白くない!自分はラリーを楽しみたい!」というプレーヤーにとっては、最適なボールです。

ちなみに、このボールをめぐっては、「日本人プレーヤーが世界で勝てないのは、DUNLOP FORTのような遅いボールを使っているからだ」などと議論されることがあります。海外では、スピードの出るボールが主流となっているのです。

ただ、DUNLOP FORTは、スピードが出ない分、ラリーが長く続きやすくなるので、ポイントを取るための展開力が養われるというメリットもあります。したがって、競技者にとっても、これはこれで、練習のために使用する価値はあるボールだと考えています。

なお、全日本テニス選手権で使用されているボールは、このFORTです。

おすすめの練習球

続いて、練習球についてです。

練習球は、品質としては試合球に劣るけれども、試合球よりも安価で、主として練習のために使用することを目的として作られているボールです。

最もコストパフォーマンスが高いボールが良い!という人におすすめのボール

最もコストパフォーマンスが高いボールである、と私が自信を持っておすすめするのが、TECNIFIBRE(テクニファイバー) のNFX(エヌエフエックス)です。

このボールは、私が知っているボールの中で、空気圧の維持性能およびフェルトの耐久性が最も高いです。

そして、価格についても、他のメーカーの練習球と比較して、圧倒的に安いです。

したがって、日本国内で購入できるボールの中では、NFXが最もコストパフォーマンスの高いボールだと思います。

唯一デメリットがあるとすれば、やや打球感が硬いということです。

vs TECNIFIBRE COURT

なお、テクニファイバーには、COURT(コート)という練習球もあります。
このCOURTの打球感・ボールの飛び(スピード)は、NFXとほぼ同じで、私がCOURTとNFXを交互に打ってテストしましたが、違いが分かりませんでした。
また、空気圧の維持性能でも、違いが出ませんでした。
違いが出たのは、フェルトの耐久性です。梅雨の時期に、雨天の中、両者のボールを使用したところ、COURTの方が、フェルトが毛羽立ちが激しく、消耗が顕著でした。つまり、フェルトの耐久性では、NFXの方が優れているということです。
最後に価格についてですが、一部のお店では、NFXよりも、COURTの方が安価で販売されています。しかし、多くのお店では、両者は同じ価格で販売されています。そうしますと、もはや、COURTを買うメリットは、ほとんど無いと言えるでしょう(^^;
先述のように、NFXの方がフェルトの耐久性が高く、価格もほとんど変わらないため、NFXの方がCOURTよりもコストパフォーマンスが高いと言えます。

vs YONEX CHAMPIONSHIP

2021年に、ヨネックスからCHMPIONSHIP(チャンピオンシップ)という新しい練習球が発売されています。こちらのボールも、テクニファイバーのボールと同様に、ブリヂストンのボールを作っていた工場で生産されているそうです。
こちらのCHMPIONSHIPは、テクニファイバーのNFXとかなり似ているボールでした。
まず、打球感は、NFXとほぼ同じで、交互に打っても、違いが分かりませんでした。ボールの飛び(スピード)は、NFXよりも若干飛ぶかな、という印象を持ちましたが、明らかな違いを感じるほどではありませんでした。
それから、空気圧の維持性能とフェルトの耐久性は、NFXと同等で、ほとんど違いが見られません。
違いがあるのは、やはり価格です。残念ながら、ヨネックスのCHMPIONSHIPの方が、テクニファイバーのNFXよりも高価です。
以上のように、CHMPIONSHIPは、性能の点では、NFXと同等ですが、価格の点で劣るため、コストパフォーマンスは、NFXの方が高いということになります。

DUNLOP FORTに近い練習球が良い!という人におすすめのボール

先ほどご紹介したNFXは、比較的スピードが出るボールです。
そのため、ゆっくりなテニスが好きな方には、最適とは言えないかもしれません。

価格は多少高くても良いから、DUNLOP FORTのように、あまりスピードの出ないボールが良い!という方には、DUNLOPのSt.JAMES(セントジェームス)がおすすめです。

ちなみに、DUNLOP PRACTICE(プラクティス)という練習球もありますが、これは、FORTよりも軽い打球感で、スピードも出ます。そのため、FORTに近いのは、 St.JAMES の方だと思います。

とにかくスピードの出るボールが良い!という人におすすめのボール

逆に、練習球でも、できるだけスピードの出るボールを使いたい!という方には、HEAD(ヘッド)のHEAD PRO(ヘッドプロ)をおすすめします。

このボールは、打球感が軽く、試合球のHEAD TOURに近いスピードが出ます。

耐久性や価格の点では、NFXに及びませんが、耐久性は比較的高いです。

まとめ

現在、私のクラブでは、NFXを練習球として使っています。ボールの空気圧の維持性能とフェルトの耐久性が高く、ニューボールに近い状態のボールで練習を続けることができるからです。

個人的には、HEAD TOURが好きです。HEADのボールは、日本では、あまりメジャーではありませんが、海外では、とてもメジャーなボールです。これまでBRIDGESTONEやDUNLOPのボールしか打ったことがないという人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

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